僕とサウナの出会い。最初はただの苦行だった——

僕とサウナの出会い。最初はただの苦行だった——

少年時代のサウナ体験

僕が初めてサウナに入ったのは、小学2年生の頃。

少年野球の練習が終わった日曜日、親父と一緒にユニフォーム姿のまま、よく近所の銭湯に通うのが習慣でした。

今では「サウナは中学生以上」なんて施設も多いですが、当時はまだゆるくて、小学生でも親と一緒なら入ることができました。

でも、正直なところ…あの頃の僕にとってサウナはただの苦行。

暑すぎるし、息を吸うたびに喉が焼けそうになるし、何より親父がまあ長い。

汗まみれになりながら、早く出たくて仕方なかったのを覚えています。

銭湯は好きでした。友達ともよく行っていましたが、サウナだけは避けて通っていました。

そして中学生の頃、引っ越しを機にその銭湯ともお別れになりました。

大人になって再開したあの場所

時が経ち、大人になった僕は車にも乗るようになり、ふと軽いドライブ気分で昔通っていた銭湯に立ち寄ってみました。

改装されていて、建物の雰囲気は少し変わっていましたが、ところどころに昔の面影が残っていて、懐かしい気持ちになりました。

そこで思い出したのが、あのサウナ。

「久しぶりに入ってみようか」

そんな軽い気持ちで、数十年ぶりにサウナに足を踏み入れたのです。

初めて気づいた“サウナの気持ちよさ

大人になった今の僕には、子供の頃に感じていた「苦しさ」はありませんでした。

むしろ、汗が気持ちよく流れる感覚、喉に広がる熱気、全てが心地良い。

そして限界まで汗をかいた後の水風呂。

それはまさに、砂漠で見つけたオアシスのような衝撃。

体が一気に冷やされる快感は、やみつきになるほどです。

仕上げに外気浴でイスに腰掛けて、空をぼんやり眺める。

頭の中は空っぽ、脳が“考えること”を放棄したような感覚——。

これが、「ととのう」ということなのかもしれません。

サウナとの付き合いはこれからも

まだ「サ活」や「ととのう」なんて言葉が広まっていない時代でしたが、あの感覚は確かに昔からあったのだと思います。

あの日、ふと思い立って訪れた懐かしの銭湯。

そしてもう一度サウナに入ったことで、僕はその魅力にどっぷりとハマってしまいました。

今では、サウナは僕にとって心と身体を整える大切な時間になっています。

これからも、自分のペースで、サウナと付き合っていこうと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

サウナの事を書いていたらついつい熱くなってしまっていつもより長くなってしまいましたね(笑)